「よもやま日記」//身の回り出来事や心に浮かんだ独り言、お気に入りのもの、日常の風景を切り取った写真などなど、思いつくままに書いてます。

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2014/12/07 (Sun) 京都南座 顔見世興行

久々に歌舞伎を見に行ってきた。それも顔見世の夜公演。
師走に顔見世を見るというのは何と言う贅沢だろうかといつも思う。
勘三郎さんが亡くなられてから、喪失感が甚だしかったが、それも5日でちょうど1周忌を迎える。
名優が相次いで鬼籍に入られているので、ここらで仁左衛門さんに会っておこうというのが重い腰を上げたきっかけだった。それもまだ見たことがない「お祭り」を見ておきたかった。

急きょチケットを取ったにしては、花道の上の二階席といういい席が確保できた。
姫路駅での安倍総理の応援演説を聞いてから京都へ行ったので、南座に着いたのは開演ピッタリのいい時間だった。

IMG_1057 10
師走の京都の風物詩。南座のまねき


会場入りして売店に直行。京料理花萬というところの出している、檜弁当を購入した。

南座は今年、舞台や花道の檜を張り替えたのだとか。白木がとても美しかった。そして天井や客席の景色がいい雰囲気。伝統を感じさる。この建物は昭和4年に建て替えられたものだとか。国の有形文化財に指定されている。

夜の部は、師走らしく、忠臣蔵 山科閑居を含む4演目。
開演は16時30分。そして演目は4つ。たっぷり21時まで贅沢な時間を楽しめた。


【夜の部 演目】
 仮名手本忠臣蔵 九段目 山科閑居の場
 お祭り
 鳥辺山心中
 爪王


まずは忠臣蔵の山科閑居。
人間国宝の坂田藤十郎さん、松本幸四郎さん、片岡秀太郎さんなどが主君への忠義や親子の情を細やかに演じていた。母親の心情を演じる坂田藤十郎さんは、流石の風格を感じさせた。

二演目目が、私が目当てにしていた仁左衛門さんの「お祭り」。
仁左衛門さんは浪速のぼんを演じてもやんわり品がいいが、江戸のいなせな男もすっきり涼やかでカッコいい。勘三郎さんが江戸育ちでありながら、関西の役を演じて違和感がないのと両極だと思う。
酔っ払いながら無頼漢をあしらう仕草は仁左衛門ならではの品がある。
舞踊劇の中で、ハタと気付くと満員の客がいたので、「いやこれはこれは、どうも」「いや、そんなに見られちゃ照れるじゃねえか」と、言うように客席に視線を送って一礼するところなどは、花形役者にしか出せない風格だと思う。

途中何度もキメがあり、大向こうから「松嶋屋ッ!」の声がかかる度に、「ああ私もやってみたい。」と、ウズウズしてきた。
勇気が出なかったり、タイミングを逸したりしてなかなか言えなかったけど、仁左衛門が花道にきてくれ非常に近い距離になったときに、ドサクサに紛れて、遂に「まっつしまやー」と声をかけることが出来た。
花道に近い席で視線もいただいて夢のようなひと時だった。

IMG_1061 10


二幕目が終わると30分の幕間。ここでお弁当をとる。
舞台ではトントンと、木槌の男がして、花道に置かれた檜の板を取り除いたりして、次の演目の準備が行われる。

お弁当を食べ終わって売店を冷やかしに行くと、勘三郎さん追善のカステラがあったので早速購入した。
さらにクリアフォルダと中村屋の定式幕をあしらった手ぬぐい、またお金が飛んでいく……。

次の演目は、祇園を舞台にした心中モノをしっとりと。孝太郎さん演じる遊女の健気なこと。ちょっとした運命のいたずらから死出の旅に出ようとする男女を高尚な演出で描いていた。


最後の演目は、亡くなった勘三郎さんの二人の息子さん、勘九郎さんと七之助さんによる「爪王」という舞踊劇。
四年前にも舞台にかけてるらしいが私は全く知らなかった。
新しい芝居で、平岩弓枝が脚色したらしい。初演は昭和43年というからうちの会社が設立した年だ。

七之助さんが気高い雌鷹を、勘九郎が赤狐を演じる。両者の激しい闘いを舞踊にしたもので、動物を擬人化した幻想的なものだった。
この爪王は歌舞伎にしては立ち回りが激しく速く、重い衣装でよくもあれほど動けるものだと思う。
花道のセリから七之助さんがジャンプして目の前に飛び出てきた時にはビックリして思わず声を上げてしまった。

二人の息がピッタリあってしかも身体全体からほとばしるような気が出ている。その鬼気迫る舞踊を見ていると、人の力ではない何かが二人を動かしてるのではないかと思えた。
「そうか、勘三郎さんか。」
亡くなってちょうど一年。命日である5日には兄弟して勘三郎さんが贔屓にしていた店を8軒はしごしたそうだ。
その勘三郎さんの思いが南座全体に満ちているようで、ちょっと言葉に表せないような感動的な舞台だった。

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Author:つき
普段は虎を肴に大好きなお酒を楽しむオヤジ系。かつては米(米米CLUB)を追いかけ、今でもコンサートには顔を出す。さらに歌舞伎や時代劇を愛し、手ぬぐいをコレクションし、和菓子屋やスイーツにも目がない。茶道をちょっとだけかじり、日本文化のキーワードには反応してしまう。身体を動かすことは得意でないけど、タイガースと職場の陸上チームを応援してます。

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