「よもやま日記」//身の回り出来事や心に浮かんだ独り言、お気に入りのもの、日常の風景を切り取った写真などなど、思いつくままに書いてます。

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2014/03/15 (Sat) 早春の近江路 その参 ― 長浜 ―

琵琶湖一周“乗り鉄”の旅では、長浜で途中下車して町を散策を楽しんだ。

長浜は秀吉が築いた町として知られている。1573年(天正元年)羽柴秀吉は、浅井氏との戦いの功績によって大名に取り立てられると、この地に長浜城を築いた。
現在の天守閣はのちに再建されたものだが、街を歩く外堀跡などあって、当時の面影を残している。

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▲長浜城外堀跡の史跡

駅のすぐ西側に長浜城がある。ちょうどこの時、大河ドラマ「黒田官兵衛」を記念して特別展示が行われていた。
何故、長浜で黒田官兵衛展なのだろう? どうやら官兵衛の祖先がこの長浜付近の出所だったとか、官兵衛の息子、松寿丸が信長への人質としてこの城で一時期を過ごしたとか、賤ヶ岳の合戦で官兵衛が活躍したといったことからのようだ。


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▲正面からの長浜城

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▲裏手(琵琶湖側)からの長浜城


派手なポスターが逆に見る気を削いでしまって、官兵衛展を素通りして裏手の琵琶湖岸へ降りて行った。
長浜城は表から見るより、琵琶湖側からの方が見上げる形になることや自然と一体になった感があって趣がある。

何より目の前に広がる琵琶湖の美しさにしばし時を忘れた。
この景色を秀吉がおねと一緒に見たかも知れない。
温かい光に包まれたこの風景が、以前に書いた湖北のマキノ、近江塩津、余呉と同じ日のものとは、にわかに信じがたい感じだ。

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▲長浜城から琵琶湖をのぞむ

湖の中に石碑のようなものが立っている。
秀吉が長浜城築城の際に作らせた井戸だそうだ。

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▲大公井戸


少し琵琶湖の岸辺を歩いてみることにした。
すると、水鳥が驚いたように沖へ離れていく。
折角羽を休めているところを邪魔してしまったようだ。

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▲きらめく湖面


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▲湖岸を歩く


湖の北側には曇り空の中に賤ヶ岳と思われる山が見えている。
近江のどこを切り取っても、歴史のロマンが溢れているようで心楽しいものがあった。
自然の豊かさも感じられるし、山々に囲まれ、琵琶湖を中心とするこの地域全体が、何か神聖な雰囲気すらある。


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▲長浜から琵琶湖の北側を望む


しばらく琵琶湖の眺めを楽しんだ後、長浜の街歩きをすることにした。
北国街道を中心としたこじんまりとした一角に古い家並みが残っている。
4月のリニューアルに向けて改装中のところが何か所もあった。

北陸へ向かう北国街道に面した通りに、京都の商家を思わせるような家が一軒。
明治時代に建てられた商家を残してあるとのこと。安藤家は室町時代に長浜に移り住んだ旧家で、秀吉によって町の自治を束ねる「長浜十人衆」に選ばれたとのこと。
明治になって呉服を商うようになった安藤家には、当時親交のあった魯山人の篆刻などが保存されているとのこと。


300円で見学できるというので、入ってみることにした。
「播磨の国から来ました」と言うと、受付に出てこられた方がすかさず、「黒田官兵衛の」と返された。
「姫路・加古川近辺の人は最近とても多いですよ。」とのこと。

磨き上げられた廊下を進んで部屋に入ると、大きな木の看板が展示されている。北大路魯山人の作とのことだ。
その他、当時の着物や器などが展示されていた。
どれほどの価値があるものか、私にはよく分からなかったけど。

部屋で面白かったのは障子の造り。
障子は部屋によってそれぞれ違っていて太い枠の障子もあれば、床に作られたものは枠も細くて繊細だった。

庭は池泉回遊式庭園という造りで、気鋭の造園家である布施宇吉が手掛けたそうだ。


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▲北国街道安藤家

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▲北国街道の雰囲気


北国街道付近の旧市街地は、古い街並みを生かした「黒壁スクエア」という一角があり、いろんなお店やギャラリーになっている。
せんべいやきんつばなどのお菓子を店先で焼いていて、いい匂いが漂っている。ちょっと行際悪いけど、それを頬張りながら歩くのも楽しい。


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▲秀吉公と長浜とのつながりの深さが感じられる「太閤ひょうたん」

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▲秀吉公茶亭門


その一角に、太閤秀吉公が長浜時代にここで茶をたしなんだとされる「茶亭門」があった。
残っているのはこの門だけで、ここから中へ入ると現在は「洋屋」と言うレストランになっている。
折角だから入ってみた。

中は、白い漆喰に茶色い材木が印象的な、古い洋館という雰囲気だった。
ちょっと小腹がすいていたので、ケーキセットにしようと思いながら、オーダー直前に気が変わって「洋屋プリン」を頼んでみた。


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▲可愛いボトルに入った「洋屋プリン」


スプーンを入れると、硬さが印象的。しっかりした硬さのあるプリンは私の好みだ。
地元の牛乳で作られているとか。カラメルをかけながらいただくと、とても美味しかった。
隣のテーブルでは、見るからに長居をしている感じの、地元の若いお母さんグループがいて、子育て談義に花を咲かせている……とても居心地のいいお店だった。


現在長浜は、改装ラッシュ。大河ドラマ「黒田官兵衛」もあって、観光客誘致に力を入れているのかも知れない。だとしたら、もう少し早く完成できるとよかったのだろうが、春の行楽シーズンには何とか間に合わそうとしているようだ。

「長浜」は「近江八幡」と並んで、昔の街並みが魅力だが、京都・大阪方面から行くとなると、地の利もあり規模も大きい「近江八幡」とどう違いを出していくかが課題なのではないだろか。
町を歩いていると長浜を魅力的な街にしようという意気込みのようなものも感じられる。
こじんまりとしていて素朴さもあり、戦国の歴史を感じることが出来るのも魅力のひとつ。
また訪れてみたい街だった。


<関連記事>
2014/02/28 早春の近江路 その壱
2014/03/08 早春の近江路 その弐
2014/05/06 琵琶湖にうかぶ聖域 竹生島(ちくぶじま)
2014/05/18 黒田氏発祥の地 木之本と賤ヶ岳

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Author:つき
普段は虎を肴に大好きなお酒を楽しむオヤジ系。かつては米(米米CLUB)を追いかけ、今でもコンサートには顔を出す。さらに歌舞伎や時代劇を愛し、手ぬぐいをコレクションし、和菓子屋やスイーツにも目がない。茶道をちょっとだけかじり、日本文化のキーワードには反応してしまう。身体を動かすことは得意でないけど、タイガースと職場の陸上チームを応援してます。

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