「よもやま日記」

身の回り出来事や心に浮かんだ独り言、お気に入りのもの、日常の風景を切り取った写真などなど、思いつくままに書いてます。

ソチオリンピックの選手たち その参

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大好きな高橋大輔選手は今回を最後のオリンピックと位置付けて戦ってきた。
グランプリファイナル直前に右すねを負傷し、本調子ではない中で日本選手権を強行出場し、何とか五輪の切符を手に入れて臨んだ今回の大会。

若きホープ、羽生結弦選手のメディア露出が目立つ中で、高橋選手の動きは不気味なほど静かだった。
メディアは残酷だ。追いかけられる方が大変だったと思うから、静かにしておいてくれる方が本人には良かったに違いないが。
そんな中で飛び込んできたのは、ショートプログラムで使用している楽曲が、作曲者がゴーストライターだったという間の悪いニュースだった。運の悪さを呪いたくなった。

そして、大輔の怪我は陥没骨折寸前という重症だったとか。
ショートプログラムでは4位。大輔らしい表現力を見せたが、ジャンプは厳しそうだった。それでも果敢に4回転に挑戦してきた。もはやメダルより自分の納得できる滑りを目指しているように見えた。
一方の羽生選手は世界最高得点をたたき出してトップに躍り出て、マスコミは羽生一色になっていた。

フリーではジャンプの調子は戻らなかった。足は悲鳴を上げていたのだろう。
それでも、スタンバイの表情が非常にすがすがしく、何か達観したように見えた。(後からのインタビューでは、本人はまったく自覚がなかったようだが)
本調子には程遠かったが、自分に出来る最高のパフォーマンスをしようという思いだったとか。
そしてその通り、感情のこもった素晴らしいスケーティングだった。
4回転ジャンプはうまくいかなかったけど、そこで力を落とすことなく、スピンやステップ、流れるような味わい深いスケーティング。滑っていくうちにどんどん優しい柔らかな表情になりオリンピックということを忘れてしまう程、素敵な表情だった。チャンピオンではなかったかも知れないが、魅力的なスケートという点では、大輔が一番だったと思う。
演技が終わってからの大きな歓声がそれを物語っていた。

後日、高橋選手がNHKのインタビューに答えていた。
そこで語っていたモチベーションの源泉とも言えるものは、聞いていて「やはり」と納得がいった。
スケートを始めて、自分が演技をすると観ている人が拍手をくれ、喜んでくれる。それが嬉しくて、もっと上手くなりたいと練習してまた滑る。するとまた喜んでくれる。すると、もっと喜んでもらいたいと思って上手くなろうとする……。それを繰り返して今に至ったとのことだった。
インタビューを聴きながら、大好きな歌舞伎役者の中村勘三郎さんのことを思いだした。彼のスケートにはその生き様というか、思いがよく表れていると思う。だから彼はいつも観客を引き込み、味方につけてきたのだと思う。

現役続行するかどうかについては含みを持たせた高橋選手。
できれば、もう少し続けてもらって、大輔のスケートにうっとりしたいなあ。

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