「よもやま日記」

身の回り出来事や心に浮かんだ独り言、お気に入りのもの、日常の風景を切り取った写真などなど、思いつくままに書いてます。

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伝統と革新

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お正月に録画したNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」新春スペシャル「四百年を背負い、“今”を焼く 樂家十五代 樂吉左衛門」を見た。

祖先は千利休に見出されて楽茶碗を製作した長次郎。千家十職のひとつとして長年にわたり茶の湯の伝統を守り続けている楽家の第15代当主である樂吉左衛門さんの仕事を追ったスペシャル番組だった。

樂吉左衛門さんは単に茶の湯に使う茶碗作りにとどまらず、意欲的な作品で陶芸家としても高い評価を受けていることは知っていたけれど、楽家400年の伝統を背負いながら、自分の内面と向き合って真摯に格闘を続ける生きざまに非常に心を打たれた。

千家十職と聞くだけで伝統や権威の重みを感じていたが、「陶芸とはこうだ、茶碗とはこうだ!」という確固たる信念に基づいて作っているのかと思いきや、もちろん大きな信念を持ちながらも様々な葛藤や自己矛盾に立ち向かい、対話しながら常に試行錯誤を続けていた。これほどの名前や評価を得ている人が、番組のインタビューで作陶の苦しみを率直に語っているのが驚きだったし、その人柄に魅せられた。

祖先である長次郎が焼いた静かな佇まいの茶碗の中に、それまでの価値観を打ち破る激しさを感じ取り、その革新性に対峙し、世の中に自分の感性を突きつけるような斬新な茶碗作りを目指して突き進んできた樂吉左衛門さんが、そうではないもっと静かな表現を求め試行錯誤を始める姿が非常に興味深くて、今後の楽さんの作陶から目が離せなくなってきた。
陶芸にとどまらず人生の意味にも通じる深い話だった。

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