「よもやま日記」//身の回り出来事や心に浮かんだ独り言、お気に入りのもの、日常の風景を切り取った写真などなど、思いつくままに書いてます。

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2003/01/07 (Tue) OZAWA

クラシック音楽についての造詣はまったくないのだけど、世界の小沢征爾の名前は知っている。
昨年、日本人としては初めてウィーン国立歌劇場の音楽監督に就任したことで話題となった。
彼は29年間の長き渡ってボストンフィルの指揮を続けてきた。ボストンに残された小沢さんの壁画や逸話などからいかに彼がボストンから愛されたかが分かる。

彼を特集した番組を年末から年始にかけて偶然2回ほど見たのだが、これだけ多くに人が彼に惹きつけられるのが分かる気がした。
彼は、何と言おうか── 魂の人なのだ。
心の奥からほとばしる情熱。とでも言おうか、とてつもない感受性の持ち主のように思われた。

ボストン大学のオーケストラを指揮したときは、(何の曲か忘れたのだけど)「もっと汚く」という注文を出していたのも印象的だった。
ただ上っ面だけを美しく奏でても彼は納得しないようだった。曲に合わせてさまざまな表情が要求された。
ボストンフィルとて同じで、とことん曲の解釈が突き詰められていったようだ。

また、彼はスキーでの交流が縁で、毎年長野県へ出向き山の小さな音楽堂でコンサートを行っているという。(そういえばどこかでそんな話を聞いたような気もするが、あまり認識が薄かった。)

そのいきさつがとてもいい話だった。
スキーで交流を続けるうち、小沢さんがある日「ここでコンサートをやりたい」と言い出すと、そんな音楽会の開催などとは全く無縁だったスキー仲間たちが、みんなでアイデアを出し合って山小屋の食堂で手作りのコンサートを開いたらしい。
小沢さんはそのいきさつや村人が協力してくれたことをコンサートの中でそれは嬉しそうに話していた。
その表情は、「音楽が好きで好きでたまらない。」という、とてつもなくピュアなものだった。
集まった演奏家も世界屈指の人たちだった。その中に世界的二胡奏者姜 建華の姿もあった。
「本来バイオリンで弾くところを今日は二胡でやってみます。」
ということで演奏されたその曲は一部分だけのBTRだったけど、鳥肌ものだった。

彼が山に建てた音楽堂はステージがない。演奏者と客が同じフロアで時間を共有するというものだった。これが実にアットホームな雰囲気。
すごいのは、小沢さんがいい音楽のために場所を選ばないところだと思う。
また採算も考えているとは思えない。
この純粋さや素朴さは誰にでも真似できるものではないと思った。

今でも毎年長野にくる度に、地元の中学校で音楽界を開き、お返しに中学生が合唱をするという音楽の交流を続けているらしい。
小沢さんの言葉が印象的だった。
「中には、『何で俺がこんなところで歌わなきゃいけないんだ』って感じで嫌々先生に歌わされてる子もいるんですよ。顔みたらそういうのはいっぺんにわかりますから。でもね、そんな子も、嫌そうな顔しながらとにかく歌ってる姿に感動するんです。」
そう話す小沢さんの目は事実ちょっと涙目になっていた。
一流の人というのは、何が一流かというと、実は"感動する力"なんじゃないかとふっと思ったりした。
世界の大指揮者が、中学生の歌に(中には嫌々歌っている子もいる)その歌に感動するという
音楽の不思議。。

番組の終わりの方で小沢さんはこう結んでいた。
「音楽というのは、一流の演奏家のすばらしい演奏でもそこに心が入ってなければ、つまらないものだ。逆に素人の演奏でも、その人たちがその曲を本当に好きで、ものすごく一生懸命演奏しているとテクニックは下手でも感動するんです。そこが音楽のすばらしいところです。不思議なもので心を込めて演奏してると、演奏しながら自分たちが感動を覚えるんです。すると見ている方にそれが伝わって、また感動を引き出していく。それが音楽の力です。」

……いやぁ、もう何とも……。
この言葉に大きな大きな感動を覚えた。
魂の音楽家、小沢征爾。彼のウィーンでの活躍を心から祈りたいと思う。

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つき

Author:つき
普段は虎を肴に大好きなお酒を楽しむオヤジ系。かつては米(米米CLUB)を追いかけ、今でもコンサートには顔を出す。さらに歌舞伎や時代劇を愛し、手ぬぐいをコレクションし、和菓子屋やスイーツにも目がない。茶道をちょっとだけかじり、日本文化のキーワードには反応してしまう。身体を動かすことは得意でないけど、タイガースと職場の陸上チームを応援してます。

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