「よもやま日記」

身の回り出来事や心に浮かんだ独り言、お気に入りのもの、日常の風景を切り取った写真などなど、思いつくままに書いてます。

細部までこだわり尽くした舞台芸術

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GWに京都南座へ玉三郎「美の世界」展に行って来た。
様々な舞台衣装、小道具やセット。ポスターや舞台写真、楽屋の再現。さらにはプライベート写真まで、南座の建物全体を使った贅沢な展示だった。
一番驚いたのは衣装の見事さで、「助六」の揚巻や「廓文章」の夕霧、阿古屋など女形の大きな役どころの衣装がずらりと並んでいた。遠目にはそんな細かいところまで見えないだろうに、気が遠くなるような繊細でまさに芸術品だった。

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「助六所縁江戸桜」揚巻の衣装

揚巻の登場シーンで身に着けている衣装。揚巻は吉原の中でも最高級の花魁であることを表すために、豪華絢爛たる衣装を身に着けている。酔った足取りで現れる揚巻は正月を表した打掛で登場。しめ飾りや伊勢海老などの細工が実に細やかで精巧にできているのにびっくり。

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「二人椀久」松山の衣装

玉三郎さんと孝夫さんの孝玉コンビを初めて見たのがこの「二人椀久」でだった。情感たっぷりに演じられる二人の舞踊に時を忘れて陶酔したのを覚えている。これはその時の玉三郎さん演じる傾城松山の衣装。
近くで見ると絹の衣装の上に金糸で桜を刺繍した羽衣のような薄い衣装が重ねられている。松山は夢の中に現れるかつての馴染みの傾城の幻なのだが、その神秘性を衣装でも表しているようでこんな美しい衣装を着て踊られていたのかと感慨深かった。

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玉三郎さんの楽屋再現

玉三郎さんの楽屋を再現したコーナーでは、芸術品と言えるような見事な蒔絵の鏡台や手文庫が置かれていた。
この鏡台の前で心を鎮めながらあるいは高めながら出演を待つ玉三郎さんの姿が目に浮かんでくるようだった。


この他にも泉鏡花もののコーナーがあって、舞台のセットまで再現されていた。
天守物語では獅子の実物があって大感激。さらに台本まで展示されていて、玉三郎さんの書き込みが!
私が初めて玉三郎さんの舞台を見たのがこの天守物語だったので思い入れが深い。その台詞の美しさにすっかり魅せられて、本を音読してこともある。ちょうど展示されていたのは、特に流れるような美しい台詞が連なる、富姫登場の場面だった。


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「天守物語」のコーナー <クリックで拡大>
(左)獅子のセット (中)富姫の衣装 (右)台本

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